奇跡のオイル・ギーの作り方

今回は奇跡のオイルとも呼ばれるギーの作り方を紹介します。

ギーとは、バターを煮詰めることで水分やタンパク質などを取り除き、高純度の乳脂肪分だけの状態にしたもの。

カルディなどの輸入食品を取り扱っているところで売られていることもありますが、市販品はまぁ高い…おそらく100gで1,000円以上はするかと思います。

当店のバターチキンはバターではなくギーを使用しているので、市販品を買っていては原価がとんでもないことになってしまいます…が、自作してしまえばモウマンタイ(言うてバターが高いけど)。

自宅でも簡単に作れるので、マーガリンやバターの代わりに健康志向のギーを使ってみるのもいいんじゃないでしょうか。

ギーの作り方

材料は無塩バターのみ。

スーパーでは200g単位で売られているのがほとんどですが、コスパ的には450gのほうがいいです。

業務スーパー(店舗による)や卸売広場のタカギ、Aプライスなどに売られているので、探してみてください。現状、Aプライスが最安です。

保存の仕方にもよりますが、数ヶ月は持つので多少作りすぎても心配ありません。なお、仕上がりの量は元の8割弱といったところになります(450gで約350gできます)。

  1. バターを鍋に入れ、中火で全体を溶かす
  2. 全体が溶けたら、超極弱火に落として煮る
  3. 鍋底に焦げが付き始めたら火を止める
  4. 不純物を濾す
  5. 冷まして消毒した容器に移す

では画像付きで解説していきます。

まず、鍋にバターを入れます。

中火くらいでバター全体を溶かしていきます。

全体が溶けて泡立ってきたら、できるだけ弱火に落とします。大きな泡が出てきますが、ここからはほんの少しプクプクと沸騰している程度に抑えます。

火が強いと焦げてしまうので、ここの火加減には注意が必要。あまりにも弱いと煮詰まっているかわからず、時間もかかるので最初は加減が難しいかも。

少しずらして鍋の端っこだけ火に当たるようにしてもいいかと思います。慣れないうちは目を離さずに、僅かにプクプクしている状態を維持できるように調整しましょう。

450gの量なら約30分、200gなら20分ほどで仕上がるかと思います。

今回は450g×2を仕込んでいるので、少し時間がかかります。30分くらいでもまだ見た目の変化はありませんね。

さらに時間が経つと、泡が少しずつ小さくなっていきます。鍋を少し傾けて、鍋底に焦げたたんぱく質などの不純物が付き始めるので、それが出てきたら完成の合図です。

鍋底の写真撮るの忘れた…

出来上がったギーを濾しますが、キッチンペーパーでは厚すぎて濾すまでに3年かかります。

ここで便利なのが、100均で売っている油こし紙。これだとあっという間に漉せます。ボウル・ざるの大きさにもよりますが、横からはみ出ないように気を付けて濾しましょう。

黄金のギーが完成です。

少し冷ましてから清潔な保存容器に移し替えましょう。出来立てはとても熱いので、そのままガラス瓶に入れるとパッカーンと割れて大惨事になるので注意しましょう(経験者は語る)。

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