今回は当店でも地味に人気のあるチャパティの作り方を紹介します。
チャパティは主に北インドで主食として食べられており、本来は全粒粉と塩と水を捏ねて作られるもので、かなり素朴であっさりとした味わい。ナンを食べ慣れていると少し物足りなく感じるかもしれません。
当店では少し甘みを加えることで、チャパティだけでも十分おいしく感じられるようにしています。
チャパティのレシピ
当店のチャパティ10枚分
・全粒粉…180g
・塩…3g
・甜菜糖…15g
・水…100~120cc
・ギー(バター)…5g
当店では甜菜糖を使用していますが、上白糖の場合は少し甘みが強くなるかもしれません(試してない)ので、一度この分量で作ってみてお好みで調整してください。
なかなかご家庭にギーはないと思うのでバターでも大丈夫ですが、バターもない場合はいれなくてもいいです。このためにわざわざ買う必要はありません。
正直、あってもなくても100人中99人は違いがわからないと思うので…もちろん、僕は99人のほうですけどね。
チャパティの作り方
- ボウルに全粒粉・塩・甜菜糖を入れ、軽く混ぜ合わせます
 - 水を半量ほど加え、指先を使って混ぜていきます
 - さらに水を半量ほど加え、まとめていきます
 - ある程度まとまってきたら、手のひらを使って捏ねていきます
 - ギー(バター)がある場合、ここで入れます(少し溶かしたほうが混ぜやすい)
 - 少しずつ水を足し、固さを調整します
 - 耳たぶくらいの柔らかさになればラップをして30分ほど寝かせます
 - 30~50gに分け、打ち粉をして伸ばします
 - 中火で熱したフライパンで焼いていきます
 - 1分ほど焼き、表面の色が少し変わってきたら裏返します
 - 30秒ほど焼き、少し膨らんで来たら裏返します
 - そのまま何度かひっくり返すか、直火で炙れば完成です
 
ちょっとしたポイントを画像付きで解説していきます。

まずは材料の計量ですが、きっちり計らなくても塩3g・砂糖15gを入れてから全粒粉を200gになるまで入れればオッケーです。

水を全量入れるとべちゃべちゃになって捏ねにくいのと、日によって水分量は多少前後するのでまずは半量だけ入れて混ぜていきます。
このとき、手のひらより指先だけで混ぜていくほうが後で手を洗うときに楽です。
さらに水を半量加えて混ぜ、そこからは少しずつ水を加えてまとめていきます。なるべく少量ずつ足すほうが、べたつかずに捏ねやすくなります。

粉っぽさがなくなったところにギー(バター)があれば加え、練り込むように捏ねます。
画像がブレブレですが、上記の(表面がざらついている)状態だとまだ固いので、少しずつ水分を足して調整します。

表面がツルっとなって耳たぶくらいの柔らかさになればオッケー。仕上がりは310~320gくらいになっていると思うので、生地をラップで包み、30分ほど寝かせます。
寝かせた生地を約30~50gの大きさに分けておきます。当店のチャパティは1枚30gです。

打ち粉をして麺棒などで伸ばします。

麺棒がなければ、手のひらでグッと押して平らにしてから、端を少しずつ伸ばしていってもできます。

ちなみに、当店では「チャパティマシン」を使って伸ばしています。

生地を置いて平らにし、ふたをしてからプレスすると…

このように、(あまり綺麗ではない)円形に伸ばせます。

店では一つひとつ厚みと形を調整してから焼いているので、焼きあがるまでに少し時間がかかります。
たまにうまく伸ばせなくて形が微妙な仕上がりになってしまいますが、ご愛嬌ということでお許しください。
また、3名以上になると全て焼きあがるまでにカレーを食べ終えてしまう可能性もあるので、ゆっくり食べてください。

伸ばしている間にフライパンを中火で温めておき、生地をのせます。

表面の色が少し変わり、乾いた感じになってくれば裏返します。火加減にもよりますが、およそ1分といったところ。

裏返して30秒ほど焼き、もう一度ひっくり返します。本来はここで直火にかけて焼きますが、ステンレスのトングがなければフライパンのまま焦げないよう何度かひっくり返し、焼き目がついて軽く膨らんだら完成です。
トングがあれば直火で焼きましょう。

トングで掴みながら裏表を数回炙ります。すぐに焦げるのでご注意を。
直火にかけるとすぐに膨らみますが、これは中の水分の蒸発によるものだそう。生地が分厚いと膨らみづらいので、うまく膨らむ厚さをマスターしましょう。

両面を炙れば美味しいチャパティの完成です!

写真を撮るほんの数秒で、実は焦がしてました(*´Д`)
なお、続けて何枚も焼く場合はフライパンの温度が上がっているため、少し焦げやすくなります。ひっくり返すタイミングを少し早め、焦げないよう気を付けてください。
チャパティはカレーにつけて食べるも良し。生クリームやあんこ、はちみつなどでスイーツとして食べるも良し。可能性は無限大です!
全粒粉はどこで買える?
全粒粉はそこらへんのスーパーにはあまり売っていません。ネットなら簡単に手に入りますが、送料を考えるとかなり割高です。
僕が見て回った中で売っていたのは、「A-プライス」という業務用のスーパーだけでした。もしご近所に全粒粉がなければ、A-プライス(1㎏500円)に行かれてみてはいかがでしょうか。
京都のA-プライスは西京極店・伏見店があります。

  
  
  
  

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